Elephant's breath 

 

2009年3月3日に3名でオープンした美容室ブレス。
そのアラフィフオーナーが月イチで更新中のコラムを掲載しています。
これを読めばブレスの全てがわかる!是非ともご一読くださいませ。

vol.191 腰骨を立てよう
 
子供の頃から私は母に「姿勢よくしなさい」と言われ続けてきました。言われ続ける ということは、いつまでも正すことができなかったからです。そうして大の大人にな った、四十を過ぎたある日もまた私は「あんた、幽霊みたいな格好しなさんな」と母 から注意されました。そのとき「幽霊ってどんな格好かな」と思い鏡で確認してみる と、私は背中を丸めて両手を体の前にぶら下げていたのです。その姿を見て「なかな か上手いこと言うなあ」と感心しましたが、「流石にこれはまずいな」と危機感を覚え たのです。そのことがきっかけとなり、私はようやく自分の姿勢を本気で意識するよ うになりました。すると「今までなぜ気がつかなかったのだろう」と思うくらい、ふ と鏡に目を移したそのときに、いつもそこには「幽霊の私」がいるのです。 
 
 幽霊に三つの特徵があるという。オドロ髪をうしろへ長くひいている。両手を前へ出 している。足がない。この三つを云うというのである。オドロ髪をうしろへ長くひい ているというのは、済んでしまってどうにもならないことを、いつまでもひきずり続 けることを意味する。(中略)「両手が前へ出ている」というのは来るか来ないかわか らない未来を、「ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう」と、とりこし 苦労していることを意味する。「足がない」というのは、生きているということは「 今、ここ」でしかないのに、心が過去へ未来へととんで、肝心な今ここをとりにがし ている姿をいうのである。(月刊致知2024年12月号) 
 
 「腰骨を立てた正しい姿勢」を意識するようになって十年以上経ちました。おかげさ まで現在の私は、以前のように母から注意を受けることはありません。私たちの心の クセは、姿にあらわれるものです。座ったとき、立ったとき、歩いているとき、その 姿に心がうつし出されてしまいます。だからこそ、これからも腰骨をスッと立てて心 に一本スジをとおした「正しい姿勢」で生きていきます。               (※オドロ髪【棘髪】手入れをしないためにボサボサになった髪)
 
 
 
 
 
vol.192  機敏さを大切にしよう
 
ブレスのスタイリストには器の大きさが求められます。なぜならブレスは一人のスタ イリストが一人のお客様を担当するマンツーマン型の美容室ではなく、一人のスタイ リストが複数のお客様を担当するマルチタスク型の美容室だからです。私は多くの企 業と同様に美容業もまた「人材育成業」であるという考え方を大切にしています。ス タイリストはアシスタントのサポートを受けて器を広げていく。アシスタントはスタ イリストから仕事を与えられて成長する。私はこの美しい関係性を社風として高める ことこそ、自分自身に与えられた使命であると考えています。この関係性を高めるた めには、お互いに何か仕事を依頼された際は「はい、わかりました」と受け入れ、す ばやく判断して、すぐに行動する「機敏さ」が求められるように思います。そうして 相手に安心と喜びを与えることこそ、人間関係を良好に保つコツに違いありません。 今何をするべきなのか、新入社員の頃は右往左往するものですが、弊社の社員は誰も が経験を重ねることで、周囲に対する「思いやり」の心を「機敏」な行動であらわす ことができるようになっていくのです。 
 
 機敏さは、相手のことを思いやらねば身につきません。こうすれば相手が喜ぶだろう こうすれば相手が安心するだろうーそういう思いが、行動を素早くさせます。月刊素心第32号 「機敏(きびん)」より 
 
 私は学生の頃から何事も先延ばしにする悪いクセを持っていました。提出物があった としてもギリギリにならないと取り掛かりませんので、いつも期限切れです。そのよ うな自己の欠けたところを正そうと、努力を重ねて二十年ほどになりました。まだま だ至らないことも多々ありますが、自宅で卵かけご飯を食べ終わった際は、食事の途 中でも席を立ってそのお茶碗を洗うほど、先延ばしのクセを改めることを心がけてい ます。おかげさまで現在は以前と比べるとずいぶん「機敏」に行動できるようになり ました。これからも思いやりからの機敏な行動で、周囲の方を喜ばせていきたいと思 います。
 
 
 
 
 
vol.193 切磋琢磨
 
新入社員の中村心美さん、沖本三奈さん入社おめでとうございます。そして全国に数あ る美容室の中から就職先としてbreathを選んでいただきありがとうございます。お二 人は、美容の仕事を通じて人に対して安心と喜びを与えることができる「一人前の美容 師」を目指して、ブレスに入社されました。お二人が自らこの道を選んだからには「石 の上にも三年」という言葉がありますが、毎日一生懸命に練習を積み重ねることで、日 本中どこに行っても求められる優れた技術を身につけてください。というのはよくある 話ですが、私はそうは言いません。それだけでは不十分だからです。なぜなら、人から 好かれる「人がら」を身につけなければ技術を正しく生かすことができないからです。 人から好かれるということは、人間関係能力を高めるということですが、周囲の人との 人間関係を良好に保つことは簡単なことではありません。それは親子、兄弟、夫婦、友 人、同僚、先輩、後輩、全ての人と人との間には共通の原理があるからです。それは「 人間関係というものは悪くなるようにできている」ということです。人間は本能的に自 分を守ろうとする性質を持っていますので、よほど意識しなければ自分のことを優先す るものです。そのようなお互いの自我と自我は、ぶつかり合ってしまうのです。 
 
 セトモノとセトモノとぶつかりっこするとすぐこわれちゃう、どっちかやわらかければ だいじょうぶ、やわらかいこころをもちましょう。そういうわたしはいつもセトモノ。 
 
 良好な人間関係は与えられるものではありません、自分が努力して作り上げていくもの なのです。お二人は同期入社のかけがえのない同僚です。だからこそお互いが「やわら かい心」を意識しつづけることで、相手の足りないところよりも優れたところに目を向 けて、「切磋琢磨」できる同期になるに違いないと信じています。そうして努力するこ とで、目の前の人を「やわらかいこころ」で大きく包み込み「誰からも好かれる」美容 師になって、幸せな人生を歩んでください。本日はおめでとうございます。                        
 
(令和七年度株式会社ブレス入社式挨拶の原稿より)
 
 
 
 
 
vol.194心を込めよう
 
三回目のご来店をいただいたお客様からの「前回気がついたことがあるので、お伝え してもいいですか」という言葉にドキドキしながら、お話を伺ってみると「ドライヤ ーの置き方がとても丁寧ですね」とお褒めの言葉を頂戴しました。さらには「髪に触 れる手つきやシャンプーの指づかいに心が表れている・・」と仰るのです。そのとき 私は息子と一緒にその方のブローをしている最中でしたので、やがては「お父さんは スゴイ」という話の展開になり鼻高々でした。ドライヤーの置き方に関しては今まで 特に気をつけたことも、褒められたこともありませんでしたが、人は自分自身が「心 を込めて」気を付けていることに対しては、敏感に察知できるものなんだろうなと思 いました。またそれとは反対に、人は自分自身が意識していないことに対しては鈍感 で、それが原因となり知らず知らずのうちに周囲の人に対して「不快さ」を与えてい るのかもしれません。
 
心のクセは、表情、語調、動作にあらわれていますが、それが正されてきますと、お のおのがやわらかくなり、全体の雰囲気がやわらいできます。 (素心学の定義)
 
私は子供の頃から、あらゆることを面倒くさがる性格でした。母から洗濯物をタンス にいれるように頼まれた際は、あまりの乱雑さから「アンタに頼んだら泥棒が入った みたい」と常に怒られていましたので、物に対して「心を込める」という意識とは無 縁に育ってきたに違いありません。しかしこの美容業という仕事を生業として生きる 覚悟をもち、先輩から厳しく根気強い指導を受けることで、自らの指先に「心を込め る」ということを学ぶことが出来ました。しかし人の心は絶えず揺れ動くもので、イ ライラしたりクヨクヨしたりすると、その心はストレートに表情、語調、動作にあら われるのです。だからこそ、いかなる時もやわらかく丁寧かつリズミカルな動作で、 周囲の方に安心と喜びを与えられるように、平らな心を保ってまいります。 
 
 
 
 
 
vol.195  自然の理法
 
スーパーで買い物をすることに縁がない私も、年に数回は妻から買い物を頼まれるこ とがあります。その際に、豆腐や牛乳など消費期限のあるものを買う際は、奥の方に ある期限の長いものに手を伸ばすことは控えて、なるべく手前のものを購入するよう にしています。新しいものを選ぶことは、自分にとっては都合がいいかもしれません が「自分さえよければいい」という行動は、どこか後ろめたい気持ちになるからです。 先日馴染みの「パンの木輪」(八幡西区八枝)さんでお会計をしようと並んでいると、 「カレーパンが焼き上がりましたので、焼き立てと交換しましょうか」と私の前の方 が声をかけられていました。損得を考えると「先に出来上がったパンから販売したい はずなのにな」と思いましたが、店員さんの「美味しいものを提供したい」という純 粋な気持ちのあらわれに違いないと感じた私は、次の瞬間つられて焼き立てのパンを 追加注文していました。 
 
 素直な心になると、ものごとを正しく理解し、それをあるがままに受け入れることが できます。自分の利益や都合ばかりを考えたり、せまい過去の体験や知識にとらわれ たりすることもなく、世のなかや自然の流れに逆らわない正しい考えかたや行動をし ます。したがって、ムチャなことをせず、まわりと衝突することもなく、障害もなく なり、ものごとを順調に運ぶことができるのです。   「月刊素心」第145号より 
 
 松下幸之助さんは、「素直さとは、雨がふれば傘をさすようなもの。雨がふるのに傘 をささないと、ぬれてカゼをひいたりする。雨がふってきたら、おのずと傘をさせば よい。自然の流れにムリなくしたがうことだ」と言われました。人はついつい「自分 さえよければいい」という「自我の意識」で行動してしまうものです。だからこそ、 「自然の理法」に逆らわず、これからもお天道様に恥ずかしくない生き方を貫いてい こうと思います。
 
 
 
 
 
vol.197  前後裁断
 
ブレスの朝礼では一名づつ日替わりでスピーチを行っています。その内容は「自分の 欠けているところ」もしくは「人の優れているところ」からの気づきにフォーカスす るようにお願いしています。先日ママ美容師の社員が次のようなお話をしてくれまし た。”先日、二歳の息子とケンカをしてしまいました。そのあと私がイライラした気 持ちで部屋の片付けをしていると、間も無くその息子が満面の笑顔で「ママ〜」と話 しかけてきました。私はあまりの切り替えの速さに驚くと共に、いつまでもイライラ した気持ちを引きずっている自分自信を恥ずかしく思いました。これからは息子の切 り替えの早さを見習って、思いを引きずらないようにしようと思います”私たちは皆 「まっさらな心」で生まれてきます。小さい子供の心はそのような生まれたての「純 粋な心」に近いのかもしれません。それに対して私たち大人は、歳を重ねるたびにイ ライラした気持ちやクヨクヨした思いを、いつまでも引きずってしまう傾向がありそ うです。そうして揺れ動く心を、落ち着かせるためのトレーニングとして、私は毎朝 15分「禅的瞑想」を行っています。これは、東洋の座禅と西洋的な瞑想を組み合わ せたトレーニング法です。 
 
 「禅的瞑想」をしていると、雑念がわき、思いがほかへ飛んでいくことがあります。 そして、はじめのうちは、どうしてもそのことを連鎖的に思いつづけてしまいます。 しかし、訓練によって、つぎつぎにわく思いを、「思っては、すて。思っては、すて 」と、あざやかに切りすてられるようになります。このことを「前後裁断」といい ます。 『素心学要論』(モラロジー研究所)より 
 
 何か思いどうりにいかない事が起きたとしても、イライラやクヨクヨをあざやかに 断ち切ることが出来たなら、決して人に対して声を荒げたり、物に当たったりする ことなく、周囲の人に不快さを与えず、安心と喜びを与える生き方ができるはずで す。「底の抜けたバケツ」のように。
 
 
 
 
 
vol.198  見賢思斉
 
ブレスの朝礼では一名づつ日替わりでスピーチを行っています。その内容は「自分の 欠けているところ」もしくは「人の優れているところ」からの気づきにフォーカスす るようにお願いしています。先日ママ美容師の社員が次のようなお話をしてくれまし た。”先日わたしの誕生日に両親に会いに行き、「産んでくれてありがとう」と感謝を 伝えました。二人とも照れくさそうにしていましたが喜んでくれました。「育ててく れてありがとう」は伝えたことがありましたが、「産んでくれてありがとう」は伝え たことがありませんでしたので、伝えることができてよかったです”スピーチを聞き 終えてから、感謝を伝えたきっかけを尋ねてみると、耕心塾(素直な心を学ぶ勉強会 )で、誕生日は両親に感謝する日だということを学び、お母さまに感謝を伝えたスタ ッフの行動を朝礼のスピーチで知り、それを見習って実践したということでした。 
 
 見賢思斉(けんけんしせい) 見識のある人は、徳のある優れた人を見れば同じよう になろうと思うものであり、徳のない劣った人を見れば、自分も同じように愚かなと ころがあるのではないかと心の中で思って反省するものである。 
 
 孔子の教えを説く『孝経』には「孝は徳のもとなり」(親孝行は、道徳の根本である) とあります。もっとも身近な両親に感謝し、その恩を返していくことができなければ 、他人への「思いやり」もホンモノとは言えないということでしょう。わたしが随分 前に勉強会でこのことを学んだ際は「いい話を聞いたな」で終わらせてしまいました ので、恥ずかしながら行動するまでに約十年もかかってしまいました。だからこそ、 勉強会で学んだことのない彼女が、先を歩むスタッフの「優れたところ」に目を向け て行動した「素直さ」と、身近なスタッフに学ぶことができる「社風」を誇りに思い ました。これからも素直なスタッフと共にブレスらしい社風を築き上げていきます。
 
 
 
 
 
vol.199   幸福の要件
 
ブレスの朝礼では一名づつ日替わりでスピーチを行っています。その内容は「自分の 欠けているところ」もしくは「人の優れているところ」からの気づきにフォーカスす るようにお願いしています。先日ママ美容師の社員が次のようなお話をしてくれまし た。”夏休みは小学校六年生の娘が家でお留守番なのですが、毎日のように親友のお 家に遊びに行ってます。そして週末は海やプールに連れて行ってもらい、お泊まりさ せてもらう事もよくありますので、本当に助かっています。そうしていい人間関係を 築き、可愛がられる娘の姿に親としてとても安心しています。人はいい人間関係があ ってこそ、「学校へいこう」「職場へ行こう」という気持ちが生まれるはずです。だか らこそ私も娘を見習って周囲の人と「いい人間関係」を築いていきたいと思います” スピーチを聞き終えた時、私自身が長年大切にしている「幸福な人生」とはどのよう な状態かを示す「幸福の五つの要件」が心に浮かび上がってきました。
 
 1、からだが健康である 2、経済的に困ることがない 3、人間関係が良好である      4、精神的に安定している 5、生きがいをもっている 
 
 美味しいご飯をお腹いっぱいに食べることが幸せという人もいるでしょう。好きな洋 服を着てお洒落をすることが幸せという人もいるかもしれません。しかしそれらを叶 えるために「お金を稼ぐこと」が目的の人生というのは、少々味気ないように思いま す。だからこそ、周囲の方に対して「不快さを与えない」「安心と喜びを与える」こ とで、人から好かれる人がらを目指していきたいと思うのです。なぜなら、そうして 「良好な人間関係」を築くことができたなら、他の四つの要件は自ずとついてくるだ ろうと思えるからです。このようなプロセスで「幸福の五つの要件」を満たしていく ならば、自分の幸福だけではなく周囲の人の幸福にも寄与できる人生を歩んでいける はずだと信じています。
 
 
 
 
 
vol.200  句読点を打とう
 
ここで私のこれまでの人生の句読点を確認してみようと思います。十五歳でバイクに 乗りたいという理由で北九州高専に入学。高専では落ちこぼれて勉強についていけず、 なんとか卒業できた二十歳の春、修行先の美容室マキシムに入社。二十七歳で同期入 社の妻と結婚。三十二歳で私の人生を大きく変えた素心学(素直な心を学ぶ勉強会) と出会う。三十七歳で縁もゆかりもない行橋市で美容室ブレスを三人で開業。四十二 歳で株式会社ブレスを設立し法人化する。四十六歳で十年間テナントとしてお世話に なった中野ビルを購入しブレスビルとする。このように振り返ってみると約五年ごと に句読点があったようです。 
 
 句読点の句点とは「。」、読点は「、」です。句点の「。」を文の終わりに打つことで流 れを整理し、リズムをつくりだします。読点の「、」は、文中に切れ目をつくり読み やすくします。どちらも、文章にけじめをつけて形を整え、読み手の理解をうながし ます。(中略)案外思いをこめてつづった一文も、自分が生きている時間や月日も同 じではないでしょうか。流れを整理し、はっきりとした意味と方向性を保つには、人 生にも「句読点」が必要です。 (月刊素心 第265号 「人生の句読点」 より) 
 
 この度、「人生の句読点」を確認してみると、その一つ一つの句読点を正々堂々と打 ってきた、私のこれまでの人生を誇りに思います。そして2009年の開業と同時に発 行してまいりました本誌は、おかげさまで本号をもちましてvol.200の節目を迎える ことができました。毎月「思い」を明文化することで、私自身の生き方をピシッと定 めると同時に、松本喜久という人間は「そういうヤツ」なんだ、ということは皆様に ご理解いただけたであろう、という手応えを感じております。稚拙な文章ですが、こ れからもお付き合いいただければ幸いです。 

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