Erephant's breath
 101〜110

vol.101  まんまる
 
ガラス越しに黄色いバスが停車するのが16時半ごろ、それがユッコさんの終業の合
図です。おかげさまでママを見つけた瞬間の、ユイトくんの笑顔に癒される毎日です。
福田由希子さんは美容学校を卒業後間もなく出産した、長男トウヤくんが1歳のころ
履歴書を持ってbreathに飛び込んできました。実務経験のない22歳のママが一人
前の美容師になれるかな、と心配しましたが”家族が応援してくれる”という言葉に
後押しされて採用に至りました。途中で次男ユイト君(2歳)の出産もありましたが、
6年経った現在はスタイリストとして、存分にその力を発揮中です。そして弊社にと
って彼女は、コツコツと一日一日を大切に成長すれば、子育てしながらでもスタイリ
ストデビューを果たし”ステキな美容師になれる”という、お手本のような存在です。
 
美容師になりたいという夢があります。結婚をして子供が産まれた今でも変わらず美容師
になりたいです。家族とも相談して、協力をしてくれるという事なので、採用してもらえ
れば一生懸命頑張りたいと思います。  履歴書の応募動機より 平成23年11月6日
 
現在、正社員11名と新卒内定者のアルバイト1名の計12名で、営業していますが
そのうち、半数近くの5名がパートタイムで勤務中です。9時から17時の勤務をベ
ースにしている社員がほとんどですが、状況や体調により15時までの短時間にした
り、出勤日数を減らしたり、ユッコさんのように平日に30分早く上がれば、他の日
で調整出来るような仕組みで運営しています。会社の決めた枠に当てはめるのではな
く、一人一人の社員を会社が大きく包みこむ。人が増えたら、儲かったら、ではなく
3名で開業した頃からずっと、breathはその姿勢を大切にしています。もし会社が大
きくて、まんまるな円ならば、社員をすっぽりとそのまま受け入れる事が出来るはず
です。しかし会社の円が小さければ、社員が円からはみ出してしまうかもしれません。
また会社がまんまるでなく、欠けたり歪んだ形であれば、なおさらでしょう。だから
こそ、これからも働く女性が夢を叶えて、幸せになれるように、経営規模ではなく、
大きくて、まんまるな社風を築いてまいります。ありがとうございます。
 
 
 
vol.102 意識しよう
 
二階のフロアでカットが終わり、際を調えるトリマー(小さいバリカン)のスイッチを
カチッと止めたら、螺旋階段を上る静かな足音とともにスタッフがやってきます。どこ
から見てたんだろうと思うほど、絶妙なタイミングの登場に私はいつも安心をいただい
ています。サロンワークの中で今自分は何をするべきか、入社当初は誰しも、まわりの
状況に応じた、判断や行動が出来ずに戸惑うものです。そこで弊社では徳(思いやり)
の大切さを説き、実践する先輩の後ろ姿に学ぶことで、それを習得してもらうようにし
ています。今、”breathで最も大切にしていることはなんですか”とスタッフに尋ねて
みると、”思いやりです”ともれなく全員が答えますが、この”思いやり”をbreathで
は、身近な人に対して”不快さを与えないこと”さらには”安心と喜びを与えること”
と定義しています。二階の気配を敏感に察知して状況を判断し、スムーズな引き継ぎを
しようと意識して行動することは、お客様やスタイリストに対して、安心と喜びを与え
るという”思いやり”の実践に他なりません。
 
   徳=思いやり     ①不快さを与えない ②安心と喜びを与える
 
 
先日バックヤードで高い所にタオルを干している際に、私が無意識に脚立をズズッと
引きずった際に、スタッフから小さな声で”響きますよ”と注意を受けました。その
とき壁一枚裏側では、シャンプーブースでヘッドスパの施術中でしたので、余計な物
音を立ててしまったなと、反省致しました。これは私の悪い例ですが、①の”不快さを
与えない”ということに関しては”不快さを与えよう”と意識して行動する人はなか
なかいませんので、人に対して不快さを与えていることに、自分自身で気がつくこと
は、そうそう無いものです。今回の私のように無意識の状態では、誰しも知らず知ら
ずのうちに、不快さを周囲にばらまいている恐れが十分にありますので、謙虚に当事
者意識で自己を見つめることが肝要でしょう。新しく加わった社員に伸び伸びと活躍
してもらうためにも、大切なことを繰り返し丁寧に伝えると同時に、自己を正してま
いります。ありがとうございます。
 
 
 
vol.103  快適な職場
 
春が来たら10年目のbreathですが、物を大切に扱う日常の心がけや、毎朝ひたすらに
掃除をするといった社員の取り組みのおかげで”お店がきれいですね”と今だにお褒めの
言葉をいただきます。そのせいか”この度10月に1階を改装します”とお知らせすると
”まだいいやろ”という声がよく聞こえてきます。以前お世話になった会社の頃から、店
舗の改装や新装に、深く携わらせていただきましたが、当時の私は”おしゃれでカッコイ
イお店じゃないと流行らない”という意識が強すぎて、見た目はいいが働いてみると使い
づらい、という結果を引き起こしたこともありました。しかし現在は、お客様にとって快
適な空間であることは勿論ですが、それにも増して”スタッフにとって快適な職場にしよ
う”という思いを、強く抱いています。
 
 人生たった一度だけなのに、家庭だけが幸せな人生を送る場所で、職場はつらくて
 もいいという発想の会社が結構ある。でも、それでは、その社員の人生が半分駄目
 になってしまいます。       伊那食品工業株式会社  塚越 寛 会長
 
今回は”バックルームを占領している5つのゴミ箱をなんとかしよう”と社員に提案した
ところ、”シンクの下に収めよう”という案が出ましたので、生産性には無縁ですがバッ
クルームのシンクを新調することにしました。美容室設計の際、売上を重視したキャパの
確保やイメージの追求を優先したならば、そのしわ寄せはバックルームに明確に表れるも
のです。限られた予算で開業したbreathもまた、その例外ではありません。だからこそ昨
年より今年、今年より来年は”暗い、汚い、暑い、寒い、狭い”など社員にとっての不快
さを隅々まで探し、共に知恵を絞って快適にしよう。そうすれば社員の幸福感は増し、や
る気が出て、これまで以上にお客様に対して、安心と喜びを与えられるはずです。これか
らも身近な社員に対して、不快さを与えない会社を築いてまいります。ありがとうござい
ます。 
 
 
 
vol.104  自己を忘れる
 
breathの2階で、朝8時から書道を習っています。腰骨を立てた正しい姿勢で、硯
に墨を落とし、半紙に小筆で先生のお手本を、ひたすらに書き写します。このあっと
いう間の1時間は、私にとって月に2回の喜びのひとときです。先日、その先生から
”作品展があります。何でもいいから、好きな言葉を書いて出展してみませんか”と
声をかけていただきました。そこで私は迷わず人生の師から与えられた、道元禅師
(1200〜1253年 日本曹洞宗の開祖)の言葉を書くことにしました。「仏道を学ぶと
いうことは自己を学ぶことである。自己を学ぶということは自己を忘れることである。
自己を忘れるということは、すべてのものごとが自然に明らかになることである」お
手本を書いていただいた書道の先生が”考えても考えても、難しいね”と仰るほどに
たいへんむずかしい文章ですが、意中の人は次のように解釈されています。
 
 人として正しい道を学ぶには、自分自身を見つめ、自己を正すことからはじめな
 ければならない。自己を見つめ、正すとは、素直になることである。素直になっ
 て自我執着からはなれることができると、なにものにもまどわされることなく、
 すべてのものごとがはっきりと見えてくる。     素心学塾 池田繁美塾長
 
私は、年に2〜3回は山に行きます。夜明けから日が暮れるまで、自然に身を置き、
歩きます。最初は”小指が靴にあたって痛いなあ”とか、仕事や家庭のことが、次々
と頭に湧いてきますが、ひたすら歩き続けると心地よい疲労感とともに、自ずと呼吸
が一定のリズムを刻み出します。また不思議と足の痛みも消えて無心になり、どこま
でも歩いて行けそうな感覚になることがあります。そのときの私の心は”どんな不都
合なことでも大きく包み込める”ような気がするほど澄み渡っています。これが自己
を忘れるということかは、まだわかりませんが「ものごとはただ理屈だけで考えるの
ではなく、自然のなかを無心で歩くことでその答えが得られるもの」と師は説いてい
ますので、これからもその答えを探し続けようと思います。ありがとうございます
 
 
 
vol.105  健康を守ろう
 
25年ほど前の思い出です。修業時代は朝から行列ができるほどの、小倉の繁盛サロ
ンでお世話になったおかげで、私はたくさんの仕事を先輩から与えていただきました。
覚えの悪い私にとって日々の圧倒的な仕事量は、技術を習得するために何より有り難
いことでした。私は朝から晩までシャンプー台にはりついて、血がにじむほど荒れた
指から、爪が剥がれ落ちてしまったぐらいシャンプーをし続けました。それでも私は
両親から丈夫な体に育ててもらったおかげで、美容師を辞めようと思ったことは一度
もありません。しかしこれまで手荒れ、腱鞘炎、腰痛をはじめとする、さまざまな体
の不調により、ハサミを置く決断をした方々を、たくさん目の当たりにしてきました。
そしてかつての私ほどではありませんがbreathのスタッフもまた、毎日たくさんの
お客様のシャンプーをさせて頂いています。若い頃の私は”オレも昔は相当やったん
だから、これぐらいのことは頑張れ”という気持ちを後輩に対して抱いていましたが、
今は経営者として職場環境の改善に、覚悟を持って取り組んでいます。
遠きをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す それ遠きをはかる者は百年のために
杉苗を植う まして春まきて秋実る物においてをや 故に富有り 近くをはかる者は
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず 唯眼前の利に迷うてまかずして取り 植
えずして刈り取る事のみ眼につく 故に貧窮す  二宮尊徳
10月のリニューアルに続き、11月は一階のサイドシャンプーを二階と同様のバッ
クシャンプーに変更しました。ひねりが加わる前屈みの姿勢を長時間余儀なくされる
従来のサイドシャンプーは、スタッフの健康に対する影響がとても大きいと判断した
からです。まだまだ使える器具を買い換えることは”無駄な設備投資かな”という思
いが頭をよぎりましたが、目先の利益だけを追い求めることを戒めて、社員の健康を
守るという今回の動機が、いつかきっと”正しい判断だった”と振り返る日が来ると
信じています。ありがとうございます。
 
 
 
 
 
vol.106 深めると広がる
 
以前は同業の経営者が集ると”何人でされてますか?売上は?”という話題が挨拶が
わりでしたが、ここ最近は”何人採れましたか?”に変わってきたように思います。
美容ブームの当時、平成12年の美容学校への志望者数は4万人以上でしたが現在の
入学者数は2万人を大きく下回っています。そして学校の定員割れや閉校は、美容業
界に限らず社会の大きな問題となっています。それを踏まえて私は数年前から、新卒
者獲得ために、地元の美容学校のガイダンスに参加したり、地方の学校への挨拶回り
に精を出したりしましたが、結果に繋がることはありませんでした。しかしありがた
いことにbreathには、身近なご縁を通じて開業以来なぜか、毎年一名づつ入社希望の
方が現れるのです。おかげさまで今年も4月から、一名の方に入社いただく予定です。
 
 
私がブレスを志望した理由は2つあります。1つ目は、お店の雰囲気の良さに惹かれ
た事です。私は東京や大阪等、沢山のサロンを見学させて頂きました。ですが、どの
サロンよりもブレスの雰囲気が私は好きです。雰囲気は勿論、スタッフの方々の丁寧
な対応や仲の良さ、シャンプーやマッサージもとても気持ち良く、私もブレスのスタ
ッフの一員としてお客様に癒しを提供していきたいと思いました。2つ目は、憧れの
美容師さんがブレスにいます。店長(ハルカ)です。高校生の頃から施術して頂いて
いましたが、その頃から素敵な美容師さんだと感じていました。そして、実務実習で
店長の技術や接客等を近くで拝見させて頂き、店長の様に沢山のお客様やスタッフの
方々に優しく、笑顔を与えられる美容師になりたいと思いました。 (志望動機より)
 
 
最近、高校一年生の息子が”美容師になる”と言い出しましたので、忙しい日にサロ
ンの手伝いをさせています。神様がいるかどうかは分かりませんが、至らない私のよ
うな者に、こんなにご褒美が舞込んできますと”いいお店を作ろう”ということに対
して一心に取り組み、深めてきたことだけは”誰かが、天から眺めてるに違いないな
あ”と思えてなりません。ありがとうございます。  
 
 
 
 
vol.107  大切にしよう
このたびbreathの看板スタイリストのハルカが、1月20日付けで店長職を退き、火、木、
土、日出勤の短時間勤務になりました。今後はスウェディッシュマッサージという技術を習
得し、セラピストとして開業したい、という新たな夢に向かう準備をする事になります。ハ
ルカが高校を卒業した日がbreathの開業日ですから、当時18歳のハルカの成長と共にbre
athは成長して参りました。その頃の私は、察する事に優れた彼女のおかげで、仕事をして
いて何か道具を取りに行く、という事が一切ありませんでした。ハルカ自身が接客をしなが
らでも、慌てず私が必要な道具を先読みし、常に準備してくれるからです。私と歳は20ぐ
らい離れていますが、おそらく今も昔も私が何を考えて仕事をしているのか、常にお見通し
なんだろうなと思います。店長職に就いてからは、その敏感な感性を生かして”自身が今何
をするべきか”は勿論ですが、フロアにいる全スタッフが”時間をムダにしないように”心
配りをしてくれていたように思います。

私には「時は金なり」だと「利の追及」に余念がなかった一時期があります。忙しいことを
誇り、人として大切なことを「時間がない」とおろそかにし、いつもイライラしていまた。
しかし、身近な人の死や自分自身の病気により、「時は金なり」ではなく、本当は「時は命
なり」だと気づかされました。   (月刊素心第108号「いま、ここ」の命 より)

いま、ここで自分の時間を大切にするということは、自分の命を大切にすることかもしれま
せん。すると人の時間を大切にするということは、人の命を大切にすることと言えそうです。
人は仕事をする上でも家庭においても、年齢を重ね立場が変わるにつれて、自分の時間と共
に人の時間もまた、大切にするように心配りをする責任があるように思います。今後はハル
カが実践してきた、身近な人に対する思いやりを、後に続く一人一人がリーダーの心得とし
て、引き継いでいくことで、これを弊社の社風にしたいと願っています。そして今後ハルカ
には、以前より少なくなったbreathでの時間を、これまでにも増して大切に過ごしてもら
えるといいなと思っています。ありがとうございます。    
 
 
 
 
vol.108  築き上げよう
 
ただいまご紹介にあずかりました、新婦なおさんの勤務先の上司にあたります、松本と申
します。本日はご指名を頂きましたので,お祝いを述べさせていただきます。ゆうまくん、
なおさん、ご結婚おめでとうございます。そしてご両家のみなさま、心よりお慶び申し上
げます。新婦なおさんは、現在弊社の人気スタイリストとして、さらには10名のスタッ
フを束ねる副店長としてサロンをしっかりと支えてくれています。そんななおさんのスタ
イリストとしての強みは、なんといっても持ち前の明るさです。この明るさがご両親ゆず
りに間違いないという事は、身近なみなさまは十分にご承知の事かと思います。そして沢
山のファンの皆さまは、なおさんに会うためにbreathに足を運び、元気な笑顔を見て、
楽しい話題で盛り上がって、ついでに髪のお手入れをして、きっちり御代を支払ってくだ
さったうえに”なおちゃん、ありがとね〜”と言って帰られます。本当にありがたいこと
です。また弊社スタッフにおきましても、朝起きたら”なおさんが待ってるお店で,今日
も頑張ろう”と、もれなく思っているはずです。そんななおさんをお嫁に貰うゆうまくん
も、なおさんファンの一人かと思いますが、今日は最後にお二人へ,私の大好きな言葉を
贈りたいと思います。
       ”行きたくなる職場で働き、帰りたくなる家庭に帰る”
実はこれは、朝礼で幸せについて語り合った時に、なおさんが発言した言葉です。いい言
葉だなあと思いましたので、それ以来私にとっても人生の目的となっています。これまで
の人生では、長い間それぞれの御両親が、帰りたくなる家庭を築いて待ってくれていまし
た。しかしこれからは”帰りたくなる家庭に帰る”を”帰りたくなる家庭を築く”に変え
て、二人で思いやりに満ちた明るい家庭を築き上げ、どうか末永く幸せになってください。
少々長くなりましたが、これをもちまして私のお祝いの言葉とさせていただきます。あり
がとうございます。
                      結婚披露宴祝辞の原稿より(2017.2.12)
 
 
 
vol.109  好かれる美容師 
 
新入社員の築別映さん、入社おめでとうございます。そして全国24万軒の美容室の中か
らbreathを選んでくれて、ありがとうございます。社会人としての第一歩をbreathで
スタートする事なったからには、ここで必ず”人から好かれる美容師”になって幸せにな
ってもらおう、と私は願っています。そのためには”石の上にも三年”大変な事もあると
は思いますが、毎日練習して一日も早くスタイリストになってください。という話はよく
ある話ですが、私はそうは言いません。なぜなら技術を磨くことは確かに大切なことです
が、それだけでは不十分だからです。映さんは東京や大阪等、沢山のサロンを見学したう
えで”どのサロンよりもbreathの雰囲気が好きだ”ということで、わが社を志望しまし
たが、実際にbreathはこのやわらかい雰囲気を、多く方から高く評価されています。サ
ロンの雰囲気は、内装やBGMもありますが、本質的には”スタッフの人柄”によって作
られるはずですから、手前味噌ですがbreathは”人から好かれる美容師”の集まりにな
ってきたな、という確かな手応えを感じています。そのような社員に”breathが大切に
していることは何ですか”と一人づつ尋ねてみると、一人残さず全員が”思いやりです”
と応えます。従いまして映さんも辞令を受け取った瞬間から、先輩同様ハッキリと応えら
れるようにしてください。そして私たちは思いやりを身につけようとしていますが”思い
やりを身につけよう、思いやりを身につけよう”と朝から晩まで毎日意識したとしても、
そう簡単に身につくものではありません。なぜなら目標が具体的ではないからです。そこ
でブレスでは思いやりとは、人に対して”①不快さを与えないこと、②安心と喜びを与える
こと”と定義して①と②を実行する事で自分自身を正しています。私もまだまだ欠けたと
ころだらけですが、ここで共に思いやりを身につけて”人から好かれる美容師”になりま
しょう。そうすればきっと幸福な人生を歩んで行けるはずです。少々長くなりましたが以
上をもちまして、私からの挨拶といたします。ありがとうございます。
                 平成30年度 株式会社ブレス入社式挨拶の原稿より H30.3.20
 
 
 
 
 
vol.110 十一人の一歩
 
” 今日は一日中スマホしよったよ ” 先日帰宅すると、家内が息子の生活態度について呆れ 顔で教えてくれました。息子のスマホ依存度は高まるばかりで注意が必要です。しかし一 方では、情報をキャッチしたり、自ら発信出来るインフラが整った現在、ネットは使い方 によっては、とても有り難いツールだと感じています。先日、先を歩まれる美容室経営者 の方の発信の中に、スタッフの大切な時間を無駄にせず、レッスンや休憩に使ってもらう 為に、タオルは自社で洗わずにレンタルしているという記事を見つけました。経営者とし て、とても大切な考え方だと思いました。breath では毎日 2~300 枚のタオルを洗濯し
ています。以前の職場ではレンタルタオルを採用していましたので、いつか breath でも
導入したいと思っていましたが、経費が必要なことなので、なかなか踏み出せずにいまし た。そんな折りに、朝から試しにタオルを一人で全部畳んでみると、丸々 1 時間近くかか ってしまいましたので ” これは大変な仕事だ ” と判断し、すぐにレンタル業者の方と打ち 合わせをする事にしました。そして後日、さあ契約しようというタイミングで私は、次の 言葉に出会いました。
一人の百歩より百人の一歩 会社経営の要諦はどこにあるかといえば、一人の社員の百歩 に頼るのではなく、百人の社員に一歩づつ歩んでもらうという地道な前進をいかに継続さ せていくかにあると思っています。         永守重信さま (日本電産創業者) その言葉にピンときた私は、もしやと思い直して次の日の開店準備の際に ” 全員で5分間 集中して畳んでみよう ” と声をかけて、みんなでテキパキ畳んでみると、ものの 5 分足ら ずでバッチリ準備を完了することが出来ました。これまでタオルの準備をズルズルと後回 しにして、準備完了前にバタバタと慌ててオープンする日もありましたが、その日はとて も気分よく朝のスタートを切ることができました。この度は ” 一人の 1 時間より十一人の 5 分の方がはるかに勝る ” という体験から、全員の意識を一点に集中させる大切さと、そ の結集された力の素晴らしさを学ぶことが出来ました。ありがとうございます。
 

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□ Reserve / Contact
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vol.0〜10
vol.0 ゾウの時間 ネズミの時間
vol.1 トリとエダ
vol.2 丁寧に伝えよう
vol.3 0.2秒の返事
vol.4 穏やかな気配
vol.5 使命感を持とう
vol.6 そのひとこと
vol.7 謙虚に深めよう
vol.8社風をつくろう
vol.9 意中人有り
vol.10 徹底して深めよう
 
vol.11〜20
vol.11 おだやかな月曜日
vol.12 愛語を施そう
vol.13 のびやかでいよう
vol.14 忙中閑あり
vol.15 怒らず導こう
vol.16 知るを楽しもう
vol.17 いいお店をつくろう(1)
vol.18 いいお店をつくろう(2)
vol.19 いいお店をつくろう(3)
vol.20 一隅を照らそう
 
vol.21〜30
vol.21 もっと感謝しよう
vol.22 日常の心がけ
vol.23 日常の心がけ(2)
vol.24 三方よし
vol.25 息長く続けよう
vol.26 愉しい職場
vol.27 立派な社会人
vol.28 いい社風
vol.29 ゆっくり成長しよう
vol.30 原因内にあり
 
vol.31〜40
vol.31 手段と目的
vol.32 移しかえ
vol.33 風韻風格
vol.34 使命感をつかもう
vol.35 時は命なり
vol.36 礼を大切に
vol.37 日々是好日
vol.38 腰骨を立てよう
vol.39 心のあらわれ
vol.40 徳は孤ならず
 
vol.41〜50
vol.41 美しい礼
vol.42 ペンギンのくちばし
vol.43 殻を脱ごう
vol.44 心で聴こう
vol.45 父の教え
vol.46 素直なこころ
vol.47 明るい返事
vol.48 学思行伝
vol.49 理想の美容師像
vol.50 言葉を選ぼう
 
vol.51〜60
vol.51 喜びを与えよう
vol.52 徳は思いやり
vol.53 思いやりの矢印
vol.54 感性を磨こう
vol.55 思い方を伝えよう
vol.56 難有り有難し
vol.57 息子に学ぼう
vol.58 責任感
vol.59 機を見るに敏
vol.60 花には水を
 
vol.61〜70
vol.61 いい会社をつくろう
vol.62 輝く個性
vol.63 土台は人がら
vol.64 自己を忘れる
vol.65 会社の喜び
vol.66 苦中楽あり
vol.67 やわらかく、しなやかに
vol.68 師表徳化
vol.69 積み重ねよう
vol.70 肯定即感謝
 
vol.71〜80
vol.71 生きがいと道楽
vol.72 あこがれの人
vol.73 一切感謝
vol.74 自己を正そう
vol.75 面授口訣
vol.76 地獄と極楽
vol.77 一切肯定
vol.78 唯心所言
vol.79 ゆっくり成長しよう
vol.80 徳に隣あり
 
vol.81〜90
vol.81 遠きをはかる
vol.82 ある日の喜び
vol.83 心の置きどころ
vol.84 ことばを選ぼう
vol.85 そなえよつねに
vol.86 大きく正そう
vol.87 五指長短あり
vol.88 共に歩もう
vol.89 後ろ姿
vol.90 見てもらおう
 
vol.91〜100
vol.91 深山の桜
vol.92 師の教え
vol.93 見守ろう
vol.94 謙虚な心
vol.95 不易流行
vol.96 とっておき
vol.97 支えよう
vol.98 素直に見つめよう
vol.99 積み重ねよう
vol.100 五事を正す
 
vol.101〜110
vol.101 まんまる
vol.102 意識しよう
vol.103 快適な職場
vol.104 自己を忘れる
vol.105 健康を守ろう
vol.106 深めると広がる
vol.107 大切にしよう
vol.108 築き上げよう
vol.109 好かれる美容師
vol.100 五事を正す
 
vol.111〜120
vol.111 宝物を授けよう
vol.112 心の置きどころ
vol.113 言葉を選ぼう
vol.114 人間学を学ぼう
vol.115 人間学を学ぼう(2)
vol.116 人間学を学ぼう(3)
vol.117 人間学を学ぼう(4)
vol.118 人間学を学ぼう(5)
vol.119 師表徳化
vol.120 継続は克己なり
 
vol.121〜130
vol.121 土台を築こう
vol.122 好かれる美容師(2)
vol.123 美容業における不易と流行(2)
vol.124 自己を正そう(2)
vol.125 型を大切にしよう
vol.126 指導の心得
vol.127 築き上げよう(2)
vol.128 良好な人間関係
vol.129 ブレスらしさ
vol.130 和顔愛語の人
 
vol.131〜140
vol.131 長所と短所
vol.132 謙虚な心
vol.133 恩を送る