vol.4 穏やかな気配
July1.2009
まわりへの思いやりがあると、おのずと音を立てない動作になるようです。
breathオープンに伴う準備として、これまで全く触れたことのない簿記を学ぶために
池田ビジネススクールに通いました。複式簿記は福沢諭吉が日本の発展を願い明治6年
に翻訳書『帳合之法』を出版することで伝えられたそうです。簿記を学ぶことで経営者
としてのバランス感覚を身につけよう。そのような目的で日商3級合格を目指し、週一
回の休日を利用して取り組みました。いつもの席に座っているとガラス越しにちょうど、
お手洗いの入り口のドアが見えます。穏やかな気配を感じて目を向けてみると、ドアの
方向に振り返って、両手をノブに添えて、そっとドアを閉じるスタッフの姿が目に映り
ました。見慣れない所作に心地よい違和感を感じました。しばらくたって別のスタッフ
が現れると、また同じようにとても丁寧にドアを閉じていました。そういえば、お茶を
運んでくださる女性スタッフも同様に、教室のドアを丁寧に開閉していました。不要な
物音を立てないことも、まわりの人や、ものに対する思いやりなんだ。そのように気付
かされました。穏やかな動作は、美容技術の修得度合いに通じているようにも感じます。
『親の教え』 履物はきちんと揃えておく。畳の縁や敷居は踏まない。
敷いてある布団の上を歩いてはいけない。唐紙は、必ず、取っての金具を持って
開け閉めをする。その際、音をさせてはならない。いずれも両親から教えられた
ことです。馬鈴を重ねたいま、このような些細なことを守り通すことが、生きて
いくうえで何よりも大切だと確信するようになりました。 鍵山秀三郎先生
親になった今だからこそ、ドアの開閉、スリッパやクツの音など、至らない自分を正し
て、息子や後輩に対して大切なことを伝えられる大人になろう。そのように意を新たに
いたしました。ありがとうございます。
おかげさまで日商簿記3級は合格することができました。 breath 松本喜久

